佐藤　杏子

　ここ何年かは、銅版画の中のドライポイントという技法だけでモノクロの作品を制作しています。

　両性の人や動物たちの存在も消え、抽象化した画面の中の線は、心の震えともいえるドライポイント本来の線の魅力に戻り、また、何も描いていない白い空間は、あたかも自分を確認するための空間のように感じて制作しているこの頃です。

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佐藤　杏子　　略歴

< Group and International Exhibition >

１９７８	日本版画協会展（９５，準会員優作賞受賞）
１９８０	多摩美術大学大学院修了
１９８７，８９，９３	第３，４，６回中華民国国際版画ビエンナーレ
１９８８，９７	クラコウ国際版画ビエンナーレ、トリエンナーレ（ポーランド）
１９８９	版画［期待の新人作家］大賞展（新宿　伊勢丹美術画廊）
１９８９，９１，９３	第１，２，３回ＩＭＰＲＥＺＡ国際ビエンナーレ
１９９０	インタープリント国際版画展（ＬＶＩＶ美術館　ロシア）
１９９２	茨城県芸術祭（９２，優賞受賞　９５，会友賞受賞）
１９９３	第１０回フレッヘン国際版画ビエンナーレ（ドイツ）
	第１回マーストリヒト国際版画ビエンナーレ（オランダ）
１９９４，９７	マジョダネック国際版画トリエンナーレ（ポーランド）
	第６回ＣＵＰＲＵＭ　メタルテクニック国際版画ビエンナーレ
	第２９回現代美術選抜展（文化庁）
１９９５，９８	第１，２回東京国際ミニプリントトリエンナーレ
１９９６	アートギャラリータピエスより銅版画集「森のにほひ」刊行
１９９７	第１回国際ミニプリントビエンナーレＣＬＵＪ、受賞（ルーマニア）
１９９７～９８	文化庁派遣芸術家在外研修員（チェコ共和国　プラハ芸術アカデミーに留学）
２０００	集英社「すばる」１月号～６月号本文イラストレーション担当
現在	日本版画協会会員